新幹線延伸を契機に観光客増へ 瑞龍寺で観光ガイドの養成講座

北陸新幹線の福井県敦賀市への延伸を契機に関西圏からの観光客を増やそうと高岡市にある国宝の瑞龍寺で観光ボランティアガイドの養成講座が開かれました。

この養成講座は高岡市観光協会が開いたもので、11日は、ボランティアガイドを志望する20代から70代までの30人あまりが国宝の瑞龍寺に集まりました。
参加者たちは、先輩のガイドから瑞龍寺の由緒やみどころなどを教わり、仏殿の屋根は、軽量化のため本瓦の代わりに鉛が使用されていて、北陸特有の湿った雪の重みに耐えられるように工夫されていることなどを学んでいました。
養成講座は12月まで市内の観光名所で開かれ、参加者たちは来年からボランティアガイドとして活動することになっています。
高岡市観光協会は、9月福井市内で開かれたイベントに参加し、地場産品の販売を行うなどPRを強化していて、新幹線の敦賀延伸を契機に関西圏からの観光客を増やしたい考えです。
参加した64歳の女性は、「旅行に来た方の役に立てるように勉強したくて参加しました。歴史ある高岡の魅力を伝えていきたいです」と話していました。
高岡市観光協会の鴨島亮さんは「来年には北陸新幹線が敦賀まで延伸されるので、関西の方にも来てほしい。高岡は国宝が2つ、重要伝統的建造物群保存地区も3つあるので、魅力を発信したい」と話していました。