散居村の景観保全を考えるセミナー 砺波市

スギやケヤキなどの屋敷林に囲まれた民家が広い平野に点在する散居村の景観を守っていこうというセミナーが、砺波市で開かれました。

セミナーは、散居村の保全に取り組む県西部観光社「水と匠」が「となみ散居村ミュージアム」で開いたもので、市民などおよそ80人が参加しました。
セミナーでは、散居村について研究している富山大学の奥敬一教授が、高齢化などの影響で砺波平野の屋敷林は、この20年ほどの間におよそ半数の世帯で減少したり消失したりしている状況だと説明しました。
奥教授は、屋敷林の手入れをしているのはほとんどが60代以上で、個人が維持や管理を担うのはすでに限界だと指摘した上で、美しい景観を後世に伝えていくには、公共の資産として行政や地域住民が協力して保全する必要があると述べました。
また、講師として招かれた富山市出身の作家、中野香織さんは、伝統工芸や風景などの地元の魅力をブランド化して発信することで観光客を誘致し、地域の活性化につなげている国内外の事例を紹介しました。
セミナーに参加した砺波市の70代の男性は「木が倒れる心配だけでなく、落ち葉の後片付けも大変です。維持管理にかかる費用の面でも、個人では厳しいのである程度、公共の力を借りられたらよいと思う」と話していました。
また、50代の男性は「美しい景色や農作物など砺波市ならではの素材を、どのようにブランド化して売り出していくか考える参考になりました」と話していました。