中古の自転車用ヘルメット 高校生が高齢者に贈る 高岡市

ことし4月に自転車用のヘルメット着用が努力義務化され、低価格帯のヘルメットの入手が難しくなっていることから、高岡市の高校生が中古のヘルメットを集め、地元の高齢者に寄贈しました。

26日は高岡市役所で自転車用のヘルメットの贈呈式が行われ、高岡龍谷高校と高岡第一高校の生徒2人が、ヘルメット約30個を地元の老人クラブ連合会の会長などに手渡しました。
この取り組みは自転車用のヘルメット着用が努力義務化され、低価格帯のヘルメットが品薄で入手困難になっていることから、校章が入っているなどの理由で使われなくなった中学校の通学用のヘルメットを回収し再利用しようと市が呼びかけて行われました。
高岡市内の6つの高校では、ことし6月から生徒に呼びかけて使っていないヘルメットを集め、市がそれを回収して消毒した上で交通事故の犠牲者に占める割合が高い高齢者に配布することにしたということです。
高岡龍谷高校3年の生徒会長、宮本はるかさんは「お年寄りの方たちに使ってもらい、少しでも自転車での死亡事故が減ってほしいです」と話していました。
警察によりますと、県内ではことしに入って26日までに、自転車事故で死亡した人は50代から80代までの5人で、全員がヘルメットを着用していなかったことから、ヘルメットの着用を呼びかけています。