建立から90年 高岡大仏で「お身ぬぐい」

ことしで建立から90年を迎えた富山県高岡市のシンボル、高岡大仏で、1年間の汚れを拭い落とす恒例の「お身ぬぐい」が行われました。

富山県高岡市にある大仏寺の高岡大仏は、高さ約16メートルの阿弥陀如来座像で、過去に2度火災で焼失し3代目となる現在の青銅製の像は昭和8年に再建されました。
ことしで建立から90年を迎えるなか、恒例の「高岡大仏まつり」が開催され、午前には1年の汚れを拭い落とす「お身ぬぐい」が行われました。
大仏寺の住職がお経を読み上げたあと、白装束に白いはちまき姿の地元の住民20人あまりがはしごをたてかけて大仏の膝の上などにのぼり、タオルで丁寧に汚れを拭き取っていきました。
23日の高岡市は小雨が降るあいにくの天気になりましたが、寺には地元の人や観光客が大勢集まり作業の様子を見守っていました。
市内に住む70代の女性は「子供のころから親しんできた大仏です。これからも高岡を守ってくださると思います」と話していました。