介護保険料の徴収ミス 富山県内の11自治体で確認 

介護保険料を誤って過大に徴収したり、還付したりするミスが今月21日までに少なくとも県内11の自治体で確認されていたことがわかりました。

徴収ミスが確認されたのは、富山市、射水市、氷見市、砺波市、小矢部市、南砺市、滑川市、魚津市、上市町、立山町、舟橋村の11の市町村です。
高岡市は他の自治体の事例をうけて事実関係の調査を進めています。
各市町村にNHKが聞き取ったところ県全体であわせて197人からあわせて421万4870円を過大に徴収したほか、141人に対してはあわせて364万5310円を過大に還付していたということです。
一方、黒部市、入善町、朝日町の介護保険事業を請け負う新川地域介護保険組合では組合の職員がミスに気づきシステムを修正していたため、こうしたトラブルは確認されなかったということです。
今回のミスの原因について県は平成27年4月の改正法の施行で保険料の徴収に新たな規程が加わり算出方法が変わったものの、市町村のシステムに正しく反映されず、徴収ミスが相次ぐ結果になったとしています。
各市町村では過大に徴収にした額の返還を進める一方、過大に還付した分については返還を求めない方針をとっています。