“仕事と育児”両立のコツは 女性医師の働き方を伝える講演会

子育てをしながら働く女性の医師たちが仕事と育児を両立させるための工夫などについて、研修医や学生に伝える講演会が開かれました。

この講演会は、出産や育児によって女性医師のキャリアが中断されてしまうなどの課題があることから富山大学附属病院で21日開かれたもので、研修医や医師を目指す学生など約50人が参加しました。
このなかでは、医師の働き方に関するアンケートの結果が示され、配偶者がフルタイムで働いている割合は男性医師の場合、半数だったのに対して女性医師の場合は9割にのぼり家事や育児の負担が大きくなる傾向にあることが説明されました。
このあと女性医師2人がみずからの育児体験などについて講演し、双子を育てている産婦人科医の谷英理さんは、「配偶者や親に育児の当事者意識を持ってもらえたため乗り越えられました。また、同じ双子を持つ母親どうしのサークルで情報交換をしたり双子向けの便利グッズを活用したりして仕事と育児を両立させています」と話していました。
講演会を主催した富山大学附属病院「医師のダイバーシティ推進室」の米田徳子室長は、「体験談を話してもらうことで、仕事と育児を自分にも両立ができると思ってもらいたい。どんな医師でも働きやすい環境にしたい」と話していました。