“わたしの思い”を記入 富山市が「終活ノート」を作成

富山市は、元気なうちに自分が望む医療や財産の管理などいわゆる「終活」について考えるきっかけにしてもらおうと、エンディングノートという専用の冊子を作りました。

富山市が作成したのは、「わたしの思いをつなぐノート」と名付けられたエンディングノートという冊子です。
高齢化にともなって、病気や認知症で意思が伝えられなくなり、介護や医療、財産の管理などについて家族や周りの人が判断に迷うケースが相次いでいます。
一方、自分や家族の死について話すのは抵抗があるという人も多いため、市は、元気なうちにいわゆる「終活」について考えるきっかけにしてもらおうと、冊子を作成しました。
なかには病気に備えて、病名や余命の告知のしかたや延命治療を受けたいか、人生の最期をどこで過ごしたいかなどを選択する欄が設けられています。
また、認知症などで判断能力が低下した時に備えて財産管理をお願いしたい人や利用したい制度の欄もあります。
このほか、自分が望む葬儀や供養のしかたや、遺言書の有無なども記入できます。
この冊子は市役所の東館3階の窓口で配布されているほか、市のホームページからも入手できます。
富山市長寿福祉課は「本人と家族の安心につながるノートになっている。もしもの時に希望する医療やケアを受けられるように、好きなページからでいいので気軽に書いてみてほしい」と話しています。