障害者スポーツの拠点  特別支援学校を代替施設として整備へ

富山市の体育施設が来年度末で廃止されるのに伴い、車いすバスケットボールなど障害者スポーツの活動拠点の確保が難しくなる問題について、県は富山市にある特別支援学校を代替施設として整備していく方針を明らかにしました。

富山市水橋畠等にある市の体育施設、「勤労身体障害者体育センター」は建設から40年以上が経過し、耐震化も終えていないことから来年度末での廃止が決まっています。
この体育センターは東京パラリンピックの車いすバスケットボール男子で銀メダルを獲得した砺波市出身の宮島徹也選手や魚津市出身の岩井孝義選手が所属するクラブの活動拠点にもなっていて障害者スポーツの活動拠点を今後、どう確保するかが課題になっていました。
この問題について14日開かれた県議会の一般質問で新田知事は「車いすスポーツでも利用できる体育館を持つ学校を候補に教育委員会と協議した結果、高志支援学校を候補として調整を進めている」と述べ、富山市道正にある県立高志支援学校を障害者スポーツの新たな活動拠点として整備していく考えを明らかにしました。
その上で、新田知事は「整備や改修にかかる経費などについて検討を進めるとともに支援学校に通う児童生徒や保護者に周知を行い、できるかぎり早期に利用を開始できるよう準備を進めていく」と述べました。