富山市の小学生が海岸の漂着物調査

海洋ゴミの問題への理解を深めようと富山市の小学生が学校近くの海岸を訪れ海辺に流れ着いた漂着物の調査を行いました。

この調査は、海洋ゴミの現状を知ってもらおうと日本海などで環境保全活動に取り組んでいるNPEC=「環日本海環境協力センター」と富山県などが実施したものです。
12日は富山市の岩瀬小学校の4年生と5年生、合わせて30人が学校近くの海岸を訪れ、決められた範囲に流れ着いたものをグループごとに拾い集めていきました。
児童たちは国際的な問題となっている大きさが5ミリ以下のプラスチックゴミ、「マイクロプラスチック」を調べるため、海岸の砂をふるいにかけるなどして探すとプラスチックの破片とみられるものなどが見つかりました。
調査の結果、ゴミはあわせて1002個にのぼり、約7割がプラスチック類だったほか、マイクロプラスチックもあわせて171個あったということです。
調査のあと、児童たちは、NPECの職員から海洋ゴミの多くが陸地から流れでたものでゴミを出さないように心がけることや、身近な場所のゴミを拾ってきれいにすることの大切さを学んでいました。
調査を行った5年生の児童は、「マイクロプラスチックが多くて驚きました。なるべくゴミを捨てないようにしたい」と話していました。