福岡の大学生 砺波市で富山の方言を調査 言語学の授業の一環

県外の若者に富山の魅力を感じてもらおうと、福岡の大学のゼミ合宿が砺波市で行われ5日は学生が地元のお年寄りに方言の調査をしました。

砺波市は県外の若者に地元の魅力を感じてもらおうと、9年前から大学のゼミ合宿の滞在費の一部補助などをして誘致しています。
5日は福岡県の福岡女学院大学の1年生から4年生の8人が、言語学の授業の一環で地元のお年寄り4人に方言の調査をしました。
学生はグループに分かれ、住民に物の呼び方やあいさつのしかたなどについて、質問用紙に沿って調査していました。
このなかで学生が「学校で履く靴はどう呼ぶのか」と質問したのに対し、住民は「『うちばき』と呼ぶ人が多い」などと答えていました。
学生たちは身近な文化の違いに興味深そうな様子で聞き取っていました。
3年生の学生は「富山と福岡は離れているのに、語尾に『ちゃ』がつくのが福岡と一緒で驚きました」と話していました。
調査に協力した70代の女性は、「方言について考えるきっかけになりました。方言は絶やしてはいけないと思いました」と話していました。
学生の受け入れを支援しているボランティア団体の松田憲さんは「富山県は関東圏と関西圏の接点なのでいろいろな調査ができます。お年寄りが学生と話して元気になったり、学生が卒業旅行でまた来てくれて交流が続いたりするなど、いい効果が生まれています」と話していました。