第3子以降の保育料無償化 県が所得制限撤廃の方向で調整

第3子以降の子どもの保育料無償化をめぐり、富山県は来年度にも現在設けている所得制限を撤廃する方向で調整を進めています。

第3子以降の子どもの保育料について、富山県は、平成27年度から年収およそ640万円未満の家庭で無償化しています。
それ以上の年収がある場合は半額のみ負担することになっていますが、富山市と高岡市を除く県内の13市町村では年収にかかわらず無償化されていて、子どもが3人以上いる家庭は住む市町村によって支援にばらつきがあります。
政府が児童手当の所得制限を撤廃する方針を示すなど子育て支援の強化に向けた機運が高まる中、県はどの市町村に住んでいても第3子以降の子どもの保育料が無料になるよう来年度にも所得制限を撤廃する方向で調整を進めています。
今後、対象となる家庭の数を調べるとともに県内の市町村とどのように費用を分担するかなど協議した上で、今後の予算案に必要な経費を盛り込む方針です。
県子育て支援課は「県が支援を強化することで各市町村がほかの子育て支援策に力を入れることもできる。どのような環境の家庭でもより子育てがしやすくなるよう今後もさまざまな支援を続けていきたい」としています。