自転車のヘルメット普及へ 県警がモデル校指定

自転車に乗る際のヘルメットの着用が努力義務になる中、県警察本部は県内の高校をモデル校に指定し通学時の着用を促す新たな取り組みを始めることになりました。

ことし4月の改正道路交通法の施行で、自転車に乗るすべての人にとってヘルメットの着用が努力義務になりました。
これを受けて、県警察本部は県内の高校を「自転車ヘルメット着用モデル校」に指定し、通学時の着用を促す取り組みを始めることになり、第1弾として9月入善高校をモデル校に指定することを決めました。
入善高校にはヘルメット100個が無償で提供され、自転車通学の生徒に使用してもらうことで、校内や地域に着用の動きを広めてもらうことにしています。
県警察本部によりますと、県内でことし4月から7月までに起きた自転車が絡む交通事故で死亡したり、けがをしたりした91人のうち、ヘルメットを着用していたのは16人と着用率は17.6%にとどまっています。
県警察本部交通企画課は「高校生をはじめ県内のヘルメットの着用率はいまだに低く、今回の取り組みで着用しようと思う人が増えることを期待している」としています。
また、入善高校では、生徒がヘルメット着用を呼びかけるポスターを制作するなど、啓発活動を行っていて、「モデル校として生徒たちが交通安全についてさらに考えるきっかけにしたいです」としています。