昨年度のふるさと納税 寄付額は過去最高も全国では最下位

昨年度、ふるさと納税で富山県や県内の市町村に寄付された額はあわせて28億7400万円と過去最高になったものの、全国の都道府県では最下位となりました。

総務省によりますと、昨年度ふるさと納税を利用して富山県や県内の市町村に寄付をした人は、前の年度よりおよそ1万9000人多い10万5000人あまりでこれまでで最も多くなりました。
この結果、寄付の総額は前の年度より5億1700万円多い28億7400万円で、過去最高になりました。
寄付額の内訳は県が1億3000万円あまりで、市町村では氷見市が最も多く6億円あまり、魚津市がおよそ4億8000万円、高岡市が4億5000万円あまり、射水市がおよそ3億1000万円、富山市が2億8000万円あまりなどとなっています。
一方で、都道府県別にみると富山県への寄付総額は全国で最下位だということです。
県税務課は「寄付額の伸び率は前の年度より21.9%増加し、全国平均の16.3%を上回っている。効果的なPR手法などを学ぶ研修会を開くなどして市町村とともにてこ入れに取り組んでいく」と話しています。
県外への寄付によって県と市町村をあわせた今年度の住民税の税収はおよそ30億1500万円減る見込みですが、減収分の75%は国からの地方交付税で補填されることになっています。

【全国最下位 新田知事「税収マイナスは残念」】
ふるさと納税で富山県や県内の市町村に寄付された額が全国の都道府県で最下位となったことについて、新田知事は「富山県は全国で最も市町村の数が少ないこともひとつの要因だと思っている。また、これまではふるさと納税をどんどん増やそうという取り組みをそれほど強くしてこなかった。ふるさと納税の出入りで税収がマイナスになるのは県としても残念であり、市町村の取り組みをできるかぎり応援していきたい」と述べました。