ユネスコ無形文化遺産 魚津市伝統「タテモン行事」始まる

ユネスコの無形文化遺産で船に見立てた山車が勢いよく引き回される魚津市伝統の祭り「タテモン行事」が4日夜から始まりました。

「魚津のタテモン行事」は、江戸時代に豊漁や航海の安全を祈ったのが起源とされる伝統の祭りで、2016年には、全国の「山・鉾・屋台行事」とともにユネスコの無形文化遺産に登録されています。
最大の呼び物の「引き回し」では、はっぴ姿の人たちが高さ16メートル重さ5トンほどの「たてもん」と呼ばれる車輪のない7基の山車を港の近くの神社に引き入れ、威勢のよいかけ声とともに柱を中心に勢いよく回転させていました。
「タテモン行事」は新型コロナの影響で去年まで中止や規模の縮小が続いていましたが、ことしは4年ぶりに完全なかたちで開催され、会場はひときわ大きな歓声に包まれていました。
大阪から訪れた40代の女性は「きれいで、神秘的な、こんな祭りを見たことありません。びっくりしています」と話していました。
「魚津たてもん保存会」の住和克博会長は「新型コロナに気をつけながらですが4年ぶりに普通に祭りができて本当にうれしいです。今後も病気もなく、平和でいつもの祭りができるよう祈っています」と話していました。
「タテモン行事」は5日も行われます。