記録的な大雨で護岸擁壁倒壊の常願寺川で応急的な復旧工事

6月の記録的な大雨の影響で立山町の常願寺川で護岸の擁壁が倒壊する被害があり、31日、復旧工事の現場の報道公開が行われました。

6月28日からの記録的な大雨の影響で、立山町岩峅寺を流れる常願寺川の右岸では、長さおよそ45メートル、高さおよそ17メートルにわたって護岸の擁壁の一部が倒壊する被害が出ました。
現場では、すぐそばを流れる農業用水への影響が懸念されていることから、今後の台風に備えて富山河川国道事務所が応急的な復旧工事を進めています。
31日は、重機を使って崩れた場所に盛り土を整備する工事が行われていました。
応急的な復旧工事は、全体の5割程度まで進んでいて、8月中旬ごろに完了する見通しだということです。
富山河川国道事務所の田澤信行・副所長は「県内では近年、これほど大規模な復旧工事はなかった。1日でも早く復旧工事を終えられるよう頑張りたい」と話していました。
国土交通省は今後、倒壊した原因を調査したうえで、本格的な復旧工事を行うことにしています。