大雨から1か月 立山町の被災地 営農再開に向けた復旧が課題

住宅や農地の浸水被害が相次いだ6月28日の記録的な大雨から28日で1か月です。
氾濫した白岩川沿いの田んぼでは土砂が流れ込んだままのところがあり、営農再開に向けた復旧が課題となっています。

6月28日の記録的な大雨では、立山町で住宅や農地への浸水被害などが相次ぎ、町によりますと、7月21日までに農地や農道で116か所、林道で170か所の被害が確認されています。
このうち、氾濫した白岩川沿いにある白岩地区では田んぼに流れ込んだ大量の土砂や流木が今も残されたままになっていました。
20アールの田んぼに土砂が流れ込む被害を受けたコメ農家の岩本進さん(79)は「稲や肥料が流されてしまい残念でならない。作物ができるまで田んぼが回復するには時間がかかると思うが、1日も早く復旧してほしい」と話していました。
また一連の大雨で政府が「激甚災害」に指定する見込みだと発表したことについては、「国の援助をもらうために早く指定して、復旧事業を始めてもらいたい」と話していました。
県によりますと、6月28日の大雨では、立山町で床上浸水が2棟床下浸水が11棟のほか、農業関係では立山町、上市町、魚津市などで水稲や果物、農業用ハウスへの被害が確認されていて、復旧が課題となっています。