夏山シーズンを迎え県警が遭難事故への注意を呼びかけ

本格的な夏山シーズンを迎えていますが、警察は毎年この時期に山岳の遭難事故が多く発生しているとして注意を呼びかけています。

県警によりますと県内の山岳遭難事故は過去5年間ではコロナ禍の影響で一時、減少しました。
近年はその影響も落ち着き、アウトドアブームもあって増加していて、100件以上発生しています。
特に年間の4割から5割はこの7月と8月に集中しているということです。
夏山で気をつけるべきポイントについて県警の山岳警備隊の飛弾晶夫隊長は「近年の猛暑で脱水や熱中症に絡んだ遭難事故が増えている。立山室堂は標高が2450mで平地と比べて気温が10度以上違う。涼しいが動かずにいると日ざしが強く熱がこもる。また乾燥もしているので知らず知らずに脱水症状になるので注意をしてほしい」と話しています。
そのほか注意するポイントをまとめました。
まず、持ち物です。
山は天候が変わりやすく急に気温が下がって低体温症になるおそれもあるためレインウェアを携行してください。
また食料や水、紙の地図やコンパスは欠かせませんし、GPS機能で位置を確認するためのスマートフォンや充電用のモバイルバッテリーも重要なアイテムです。
また、登山ルートなどを記入した「登山届」を事前に提出してください。
遭難した場合、捜索や救助に役立ちます。
こうした万全の備えをして夏山を安全に楽しみたいですね。