大雨の被災地で外国人と防災学ぶ研修会 高岡市

7月の記録的な大雨で住宅の浸水被害が相次いだ高岡市の博労地区で、地域に住む外国人と防災への対応について学ぶ研修会が開かれました。

この研修会は、高岡市で国際交流に取り組む市民団体が開き、会場の公民館にはブラジル人やベトナム人など外国人およそ10人に加えて、地元の日本人およそ30人が参加しました。
高岡市の博労地区では、7月12日からの記録的な大雨で避難指示が出され、住宅の浸水被害が相次ぎました。
研修会では、多文化共生に取り組むNPOの理事の柴垣禎さんが「地震を経験したことがない外国人には、とるべき行動がわからないこともある」として、わかりやすい日本語で災害時の情報を伝えることが重要だと指摘しました。
また7月の大雨で避難所の運営にあたった防災士の吉村良則さんは「避難所に盲導犬を連れてきた人もいた。外国人に加えて障害者などさまざまな立場の人に配慮することが大切だ」と話していました。
続いて119番通報をする訓練も行われ、参加したブラジル人が、自宅で火事が起きたという想定で電話先の通訳を通じて母国語で消防に状況を伝えていました。
38歳のブラジル人男性は「通報のしかたを知らなかったが、今後は安心して通報できると思う」と話していました。