登下校の負担減へ タブレット端末持って通学へ 朝日町

小中学生の登下校時の負担を減らそうと従来の教科書の代わりにデジタル版の教科書が入ったタブレット端末を持って通学する取り組みが、ことし9月から、朝日町のすべての小中学生を対象に導入されることがわかりました。

朝日町では、重い教科書が入ったランドセルを背負っての登下校が子どもたちの負担になっているという声を受けて、従来の教科書の代わりにデジタル版の教科書を使えるタブレット端末を持って通学する取り組みを6月19日からの5日間、小学6年生と中学生を対象に試験的に実施しました。
その結果、児童や生徒からは登下校が楽になったという声が多く聞かれたほか、保護者からはほかの学年でも導入してほしいといった要望が寄せられたということです。
こうした声を受けて、町は、ことし9月から町内すべての小中学生を対象にタブレット端末での登下校を本格的に導入することを決めました。
対象は、小学校2校と中学校1校の児童と生徒あわせておよそ560人で、授業のほかタブレット端末を保護者への連絡や資料配付などにも活用する方針です。
一方、従来の教科書は学校や自宅に置いたままにして必要に応じて使用するということです。
朝日町の小中学校は今年度、文部科学省から情報端末の先進的な利活用に取り組む「リーディングDXスクール」に指定されていて、今回の取り組みは全国の学校に共有されることになっています。