あいの風とやま鉄道の昨年度利用客 コロナ禍前の9割まで回復

あいの風とやま鉄道は22日に昨年度の決算を発表し、利用客の数がコロナ禍前の9割にまで回復したことなどから2年連続の黒字となったことを明らかにしました。

22日に富山市内で開かれたあいの風とやま鉄道の利用促進協議会には、新田知事や日吉敏幸社長のほか沿線自治体の関係者など約40人が出席しました。
このなかで昨年度の利用状況が報告され、利用客の数は1日あたり3万7641人と前の年度よりも9.4%増えて、1年間の合計では約1373万9000人になりました。
これはコロナ禍前の令和元年度と比較すると90.8パーセントにまで回復したことになるということです。
この結果、昨年度の決算では、運賃収入が前の年度より4億円増加したほか、施設整備などのために県経営安定基金から補助を受けるなどして、最終的な利益は1100万円と2年連続の黒字となりました。
一方、今後については、輸送力を強化するために、現在の2両編成の一部の列車に新たに製造する中間車両を組み入れることで、令和7年度以降、3両編成として運行していく方針を明らかにしました。
あいの風とやま鉄道の日吉社長は「利用者の数が今年度に入ってさらに伸びているので期待している。安全を第一に利便性を向上させていきたい」としています。