夏の登山シーズン前に 消防と警察が山岳救助訓練 立山町

夏の登山シーズンを前に、立山町では消防と警察が合同で山岳救助訓練を行いました。

この訓練は、立山での遭難事故などに備えて消防と警察が連携を強化していこうと開かれたもので、立山町の国立登山研究所には大山消防署の隊員と県警の山岳警備隊員のあわせて18人が集まりました。
訓練では、山岳警備隊員が消防隊員に足場の悪い山中で行動する際の注意点について説明し、岩場では足裏と岩との接地面積を多くとって体を安定させながら歩くよう指導しました。
また、急斜面を登る訓練では、両手と両足のうち3点をきちんと安定させたうえでつかみやすい岩を探して登っていくよう指導を受けていました。
県警察本部によりますと、去年県内で起きた山岳遭難事故は115件で、遭難者は124人にのぼっています。
富山市消防局大山消防署の藤井正俊消防司令補は「長時間に及ぶ可能性もある山岳事故の救助活動で疲れない歩き方や登り方を学べました。事故が起きた際は連携して迅速に救助にあたりたい」と話していました。