「高岡テクノドーム」別館の整備「一度立ち止まって検討」知事

県が令和6年度の開館を目指す「高岡テクノドーム」別館の建設工事の入札が不調になっていることについて、新田知事は「設計を含めて一度立ち止まって検討する必要がある」という考えを示しました。

北陸新幹線の新高岡駅近くにある展示場「高岡テクノドーム」について、県は、通信規格「5G」などの最新設備を備えた別館を新たに整備する計画です。
県は、資材価格の高騰を受けて、建設費を当初の26億円余りから46億円余りに増額していましたが、5月に行われた入札に参加した事業者は1社もなく入札が不調に終わっていました。
13日の県議会の代表質問への答弁で、新田知事は「工事を受注しようとする事業者が現れなかったことは誠に残念だが、事業者の経営判断として受け入れざるをえない」と述べました。
その上で、意匠性の高い屋根を支える鉄骨加工の難易度が高く、施工の確実性に課題があることが明らかになったとした上で、「再見積で鉄骨などの資材価格を単に反映させただけでは、建設の受注を期待するのは難しく、設計を含めて一度立ち止まって検討する必要がある」と述べました。
一方、計画の見直しが進められている県武道館について、自民党新令和会の中川忠昭議員が、交通の利便性や駐車場などを考慮すると富山市南中田の県総合運動公園に建設するのがふさわしいのではないかと質問したのに対し、新田知事は「武道関係者や利用者などの意見を聞いた上で、ことし夏ごろをめどに基本計画の改定案を取りまとめ、令和9年度中の開館を目指して最大限努力していく」と述べました。