学校の個人情報漏えい受け 富山市教委が抜き打ち監査へ

富山市議会の6月定例会は12日、一般質問が行われ、市内の学校で個人情報の漏えいが相次いでいることを受けて、教育委員会で独自の監査チームを編成し、各学校の個人情報の管理状況を抜き打ちで監査に入る方針を明らかにしました。

富山市では、去年、八尾中学校で全校生徒の成績などの情報を共有ファイル上で一部の生徒が見ることができる状態になっていたほか、5月、水橋中学校で生徒の個人情報が書かれた「災害用引き渡しカード」のうち1年生の女子生徒13人分を紛失しました。
富山市議会で行われた12日の一般質問で、市教育委員会の宮口克志教育長は、学校で個人情報の漏えいが相次いでいることを受けて、教育委員会で独自の監査チームを編成し、各学校の個人情報の管理状況を抜き打ちで監査に入る方針を明らかにしました。
このほか、個人情報の種類とその管理責任者や保管場所などを記した表を各学校で作成し、6月中に提出するよう求めているということです。
宮口教育長は「ずさんな管理体制や気の緩みを否定しえない事案が相次いだことを重く受け止めています。個人情報の漏えいや紛失を組織全体の問題と受け止め、再発防止策を徹底し、信頼の回復に努めてまいりたい」と述べました。