日銀 北陸3県の景気 “持ち直している”判断据え置き

日銀金沢支店は、6月の北陸3県の景気について「持ち直している」という判断を7か月連続で据え置きました。

日銀金沢支店は、北陸3県の経済指標や企業への聞き取りなどから、今月の「金融経済月報」を取りまとめました。
このうち「個人消費」は、5月の地震により震源地から離れた地域でも、ホテル・旅館の予約が低調なところがある一方、百貨店・スーパーなどで衣料品や化粧品の販売が好調なことや、自動車の納車遅れの解消などから、「着実に持ち直している」との判断を3か月連続で維持しています。
一方、「生産」は、スマートフォン向けを中心とした電子部品・デバイスが引き続き低調なことなどから、「弱含んでいる」との判断を3か月連続で据え置いています。
こうしたことから日銀金沢支店は、北陸3県の景気について、「持ち直している」との判断を7か月連続で据え置きました。
日銀金沢支店は「新型コロナの5類移行で社会経済活動のギアが1段あがった印象があるが、地震の影響で予約が低調な宿泊施設のため、適切な情報発信と支援が必要だ。春闘による賃上げの一方で電気料金も値上げしていて、今後の家庭の消費動向を注視したい」としています。