富山市の認定こども園で園児に暴行の元保育士を略式起訴
去年、富山市の認定こども園で、保育士が園児の足をつかんで体を引きずるなどの暴行をしたとして、富山区検察庁は5日、暴行の罪で20代の元保育士を略式起訴しました。
一方、富山地方検察庁は、別の元保育士について不起訴としました。
暴行の罪で略式起訴されたのは、富山市にある認定こども園、「本郷町保育園」に勤務していた20代の元保育士の女性です。
元保育士は去年8月、1歳から2歳の園児3人に対し、両足をつかんで体を引きずったり、紙でできたポールで尻を複数回突いたりするなど、あわせて4件の暴行をしたとして去年12月に書類送検されていました。
富山区検察庁は5日、この元保育士を暴行の罪で略式起訴しました。
園によりますと、元保育士は、問題の発覚を受けて去年9月以降、自宅待機の処分となり、去年11月末に退職したということです。
また、別の20代の元保育士の女性は、去年8月、2歳の園児が座っていたいすを引っ張って尻もちをつかせた疑いで書類送検されていましたが、5日、富山地方検察庁は不起訴としました。
理由については明らかにしていません。
園によりますと、この元保育士も、すでに退職しているということです。
本郷町保育園の園長は、NHKの取材に対し、「刑事処分について把握していることはないので、コメントできることはありません」と話しています。