産後ケアを温泉施設で 上市町で県内初の事業始まる

出産後の母親をサポートする産後ケアを温泉施設で受けられる県内初の事業が上市町で始まり、25日に最初の利用者が施設を訪れました。

上市町では子育てしやすい環境を作るため、地元の病院や温泉施設と連携して産後ケアを行う事業を今年度から始めています。
25日に最初の利用者となる20代の母親が8か月の長女と温泉施設を訪れました。
母親はまず助産師の問診や健康チェックを受け、体の痛みや育児の相談をしていました。
このあと助産師に子どもを預かってもらい、温泉に入ったり昼食をとったりして疲れを癒やしました。
また、理学療法士から出産で伸びた骨盤まわりの筋肉の動かし方を学ぶ骨盤体操の指導を受けました。
この事業は1回の自己負担が3000円で、7回まで利用できます。
対象は上市町に住む1歳未満の子どもの母親で、町では年間20人程度の利用を見込んでいるということです。
産後ケアを受けた上市町の氷見綾香さん(29)は「子どもを見てもらって、温泉にゆっくり入れてよかったです。ぜいたくな時間でした。また利用したいです」と話していました。
助産師の平井志乃扶さんは「まだ産後ケアの認知度が低いので、上市の特色を出した産後ケアを実施したいです。ちょっとした悩みも相談できるので、ぜひ利用してください」と話していました。