路面電車 南北直通運転で約2割が利用開始

富山市内を走る路面電車の南北直通運転の効果について市が調査したところ、現在の利用者のおよそ2割の人が3年前の直通運転の開始後に路面電車の利用を始めたことがわかりました。

富山市の南北を走る路面電車は、3年前に富山駅の高架下で接続され、直通運転が可能になりました。
これについて、市はアンケート調査などを行い昨年度までの3年間の効果を検証しました。
その結果によりますと、現在の利用者のうち17%が直通運転の開始後に新たに路面電車を利用するようになったことがわかりました。
さらに、新たな利用者のうち50%が自家用車から路面電車に切り替えたということです。
また、富山駅での乗り継ぎが不要になったことで、南北をまたいで利用する人の数は平日で2.4倍に、休日で2.6倍に増えたということです。
一方、路面電車全体の利用者数を平日・1日あたりでみると北側の「富山港線区間」で1.1倍に増えたのに対し、南富山駅前行きや富山大学前行きなど南側の「市内電車」は9割に減少したということです。
富山市交通政策課は「路面電車の利用で市内中心部の経済の活性化が期待されるほか、健康の増進やCO2排出の削減にもつながります。今後も公共交通機関の利用を促していきたい」と話しています。