山岳写真家 岩橋崇至さん追悼の写真展 立山町

日本を代表する山岳写真家で去年11月に亡くなった岩橋崇至さんを追悼する写真展が、立山町にある立山カルデラ砂防博物館で開かれています。

岩橋崇至さんは、日本の北アルプスをはじめ国際的に活動してきた山岳写真家で、立山カルデラ砂防博物館のアドバイザーを務めるなど富山ともゆかりがありましたが、去年11月に78歳で亡くなりました。
いま博物館では、岩橋さんを追悼する写真展が開かれていて、立山の自然などを記録した代表作30点あまりが紹介されています。
このうち、「松尾平のミズバショウ」は、立山カルデラにある湿原「松尾平」から立山連峰を捉えた1枚です。
高山でミズバショウが咲く短い期間に晴れた立山をバックに撮影した貴重な作品だということです。
また、「剱岳の夕焼け」は、雲海や他の山々を背景に雄大な剱岳が秋の夕日に照らされ、神々しく輝く姿を捉えた作品です。
博物館の飯田肇学芸課長は「岩橋さんは、山を正確にダイナミックに捉えることにこだわって自分の足で山に踏み入り、しっかりした構図で撮られています。多くは空撮でなく自分で登っているので、撮影には大変な苦労があったと思います」と話していました。
この写真展は5月21日まで開かれています。