小学生が高齢者の日常生活を疑似体験 滑川市

介護の仕事の魅力を知ってもらおうと、特殊なゴーグルなどをつけて、高齢者の日常生活を疑似体験できるイベントが、23日、滑川市で開かれました。

この催しは、滑川市にある富山医療福祉専門学校などが初めて開いたもので、会場には市内の4つの介護施設や専門学校、滑川高校などが、それぞれブースを設けました。
会場には多くの小学生が訪れ、バランスを崩しても転倒しないように設計された歩行補助機器や、半身麻痺の人が、片方の手と足だけを使って移動することができる車いすを実際に動かしていました。
また、高齢者の日常生活を疑似体験できるブースでは、色が違って見えたり視野がかけて見えたりする特殊なゴーグルや、作業用手袋をつけた子どもたちが、財布からお金を取り出す体験をしました。
子どもたちは、紙幣の色が同じに見えたり、指先がうまく使えなかったりして、取り出すのに苦戦している様子でした。
小学2年生の女の子は「色が変わって見えるので、間違えやすかったです。高齢者と接するときにわからないことがあれば教えてあげたいです」と話していました。
富山医療福祉専門学校の奥野勝太介護福祉学科長は「介護を身近に感じてもらいたいと思い企画しました。参加した子どもたちには将来、介護の職に就いてほしいですが、介護に対してあたたかい気持ちを養ってもらえればうれしいです」と話していました。