「冬のトロッコ列車」特別ツアー始まる 黒部峡谷鉄道

「トロッコ」の愛称で知られる黒部峡谷鉄道で、冬に期間限定で列車を走らせる特別ツアーが、12日から始まりました。

黒部峡谷鉄道は、雪などのため冬には運行を休止していますが、一部の区間で列車を走らせる特別ツアーを去年から実施していて、ことしも12日からツアーが始まりました。
参加者は、はじめに黒部市にある車庫を訪れ、機関車や客車を分解して点検や整備を行う様子を見学しました。
このあと、事前に申し込んだ10人が、始発の宇奈月駅で列車に乗り込みました。
列車は、新山彦橋の先にあるトンネルまでの往復1.2キロの区間を、およそ20分間かけてゆっくり走り、乗客は雪化粧をした山々と青空とのコントラストを楽しんでいました。
千葉県から訪れた60代の男性は「何回かトロッコに乗りに来ていますが、雪の白さや峡谷の美しさ、川のきれいさに感動しました。冬のツアーはふだん体験できないものを体験できてお得感があると思います」と話していました。
ツアーは、2月から3月にかけての土曜日と日曜日、祝日にあわせて10日間行われ、1日4便の列車が運行されます。