昨年度 県内4つの施設で高齢者虐待が発生
県は昨年度、特別養護老人ホームなど県内の4つの施設で高齢者虐待が発生したと発表しました。
虐待の被害にあったのは、特別養護老人ホームの70代から90代の女性9人、訪問介護や通所施設などを利用していた70代の女性1人、住宅型有料老人ホームの70代から90代の男女3人、訪問介護や通所施設などを利用していた90代の男性1人で、身体的虐待や心理的虐待、介護の放棄などの虐待を施設の職員から受けたということです。
これは統計を取り始めた平成18年度以降、平成26年度と並んで最も多くなりました。
このうち被害者の多かった特別養護老人ホームは自治体から改善勧告を受け、ほかの施設でも指導が行われたということです。
また県内の高齢者が家族などから受けた虐待は身体的虐待が132件と最も多く、次いで心理的虐待が75件、介護などの放棄が29件、経済的虐待が22件でした。
虐待を受けた人と加害者との関係では息子が75人と最も多く、次いで夫が46人、娘が23人、妻が13人でした。
県高齢福祉課は「各施設では虐待に関する知識の普及など職員教育をしてほしい。また虐待と思われる事例を発見した場合は市町村の窓口に通報してほしい」と呼びかけています。