子どもの性犯罪被害防止呼びかけるチラシ作成 ホテルに配布

18歳未満の子どもが被害を受ける性犯罪が相次ぐ中、警察などが被害の防止を呼びかけるチラシを作成してホテルに配布しました。

県警察本部によりますと、去年、18歳未満の子どもが被害者となった児童買春や児童ポルノなどの性犯罪は県内で37件発生し、このうち約4分の1が宿泊施設で被害にあったということです。
このため、警察や県などは宿泊施設に対して子どもへの性犯罪防止を呼びかけるためのチラシを作成し、ホテルや旅館などに配布することになりました。
9日は県少年警察ボランティア連絡協議会の板倉久郎会長などが富山市のホテルを訪れ、支配人にチラシを手渡しました。
チラシでは、児童買春や児童ポルノなど子どもを対象にした性犯罪の手口が説明されているほか、年齢の離れたカップルにはフロントで年齢確認を徹底するほか、脱衣所やトイレなどに盗撮機器が設置されていないか確認するよう呼びかけています。
このほか「絶対に許すな子供への性犯罪」と書かれたポスターも手渡され、さっそくエレベーター近くの壁に貼られていました。
ホテルグランテラス富山の湯上均総支配人は「注意すべきことがらを従業員に周知徹底して、子どもの性被害撲滅に協力したい」と話していました。