富山大学研究グループ “変異株の感染力”短期間で予測

富山大学などの研究グループが新型コロナウイルスの変異株の感染力を、数式を使って短期間で予測できる新たな方法を開発したと発表しました。
流行前に感染力の強さを把握することで効果的な感染対策につなげられると期待されています。

これは、富山大学学術研究部医学系の高岡裕教授と、菅野亜紀特命助教などの研究グループが、23日記者会見を開いて発表しました。
それによりますと、研究グループでは新型コロナウイルスの表面にある「スパイクタンパク質」の全体構造を解析した上で、人の細胞膜のたんぱく質との結合力の強さをコンピューター上で詳細にシミュレーションしました。
その結果、人への感染力の強さを計測できるようになり、これを数式を使って導き出せる新たな方法を開発したということです。
研究グループでは、この数式を使ってデルタ株やオミクロン株を解析した結果、非常に高い精度で感染力の強さを再現できたということで、今後、新たな変異株が現れた場合には、遺伝子構造がわかれば4日から5日程度で感染力の強さを予測できるということです。
この成果によって、変異株の流行前に効果的な感染対策をとることができるようになると期待されていて、研究チームによりますと、新型コロナウイルスの感染力を数式で予測できる方法は世界的にも珍しいということです。
研究チームの高岡教授は「これから出てくるさらに新しい変異株での有効性を検証するとともに別の感染症にも応用できるよう研究を進めていきたい」と話していました。