魚津市の水族館で希少種「タナゴ」の仲間の人工繁殖に成功

県内に生息する淡水魚で、絶滅が危ぶまれている「タナゴ」の仲間の人工繁殖に、魚津市の魚津水族館が成功し、ふ化した稚魚が水族館で展示されています。

魚津水族館が人工繁殖に成功したのはタナゴの仲間の淡水魚、「ミナミアカヒレタビラ」です。
「ミナミアカヒレタビラ」は、北陸から山陰にかけての平野部の小川などに生息していますが、河川の改修などで数が激減し、環境省が近い将来、絶滅する危険性が極めて高い種類に指定しているほか富山県では条例で許可なく捕獲や飼育することが禁止されています。
魚津水族館では、10年ほど前から繁殖に取り組み、4年前からは人工授精にも挑戦してきましたがことし4月にようやく繁殖に成功したということです。
水族館では、体長が2センチほどに育った「ミナミアカヒレタビラ」の稚魚10匹あまりを、同じく人工授精に成功した「ヤリタナゴ」とともに展示公開しています。
こうした「タナゴ」の仲間は、希少な二枚貝に産卵して繁殖するため、保護には地域の生態系全体を守る必要があるということです。
魚津水族館の齋藤真里飼育員は「希少種のなかの希少種を、人工繁殖できてうれしいです。希少な魚を守るには、まわりの生き物も大切にしなければならないことを知って欲しいです」と話しています。