生乳あまりの春休みに園児らにヨーグルトを提供

牛乳や乳製品の原料となる生乳の需要が減る春休みのこの時期に、生乳を廃棄するのを避けようと乳業メーカーで作る組合が28日砺波市の保育所の園児たちにヨーグルトを無償で提供しました。

砺波市とその周辺にある乳業メーカーで作る「となみ乳業協業組合」が、牛乳や乳製品の消費が少なくなる春休みに原料となる生乳の廃棄を避けるとともに子どもたちに乳製品に親しんでもらおうと行いました。
28日は砺波市内にある保育所と認定こども園合わせて15施設にヨーグルト1800個あまりが無償で提供されました。
このうち砺波市の庄下保育所では、午前中、おやつとしてヨーグルトが配られ、園児たちはあっという間に平らげていました。
5歳の男の子は「いつも飲んでいる牛乳と一緒の味がしました。甘くておいしい」と話していました。
また、保育士の中山陽子さんは「中には、普段飲んでいる牛乳と同じメーカーのヨーグルトだと気づいている子もいて、みな、とても喜んでいました。なかなか、子供たちが楽しく食事をする機会が取れないので、貴重な機会でした」と話していました。
生乳の廃棄をなくそうという取り組みは、富山市の牛乳メーカー「とやまアルペン乳業」も行っていて、出荷できず余った牛乳を県内の医療機関や福祉施設、子ども食堂などに今月いっぱい、無償で提供しています。