“介護疲れ” 71歳の妻殺害の罪 夫に懲役5年求刑

去年10月、富山市の住宅で当時71歳の妻の首を絞めて殺害したとして殺人の罪に問われている71歳の被告の裁判で、検察は「妻の介護の負担は著しく過酷とまでは言えなかった」などとして、懲役5年を求刑しました。

富山市犬島新町の室谷和夫被告(71)は去年10月、富山市の住宅で当時71歳の妻の首をロープを巻きつけて絞めて殺害したとして殺人の罪に問われています。
10月8日から富山地方裁判所で開かれている裁判で、殺害された妻は、がんや認知症を患っていたことが明らかになっています。
14日の裁判で検察は、「妻の病状が悪化して将来を悲観したことは理解できるが、被害者は歩行や入浴などは自分でできていた。介護環境も比較的良好で、著しく過酷とまでは言えなかった」と指摘しました。
そのうえで「殺害する以外に容易に取りうる手段があった。また、無抵抗の被害者が死亡した結果は重大だ」などとして懲役5年を求刑しました。
これに対し弁護側は「妻を献身的に介護し、行動の監視など心の休まらない日常だった。強い睡眠薬も効かず、判断力が低下していた。介護に疲れ、いとしい妻の将来を悲観したという経緯や動機に情状酌量の余地は大きく、社会の中での更生が十分可能だ」として、執行猶予の付いた判決が妥当だと主張しました。
裁判は14日で結審し、判決は10月21日に言い渡されます。