西日本最大級の水力発電所・俣野川発電所の内部公開 江府町

設備の老朽化に伴う更新工事が7月に完了した、江府町にある西日本最大級の水力発電所・俣野川発電所の内部が16日、報道陣に公開されました。

1986年に運転を開始した江府町の中国電力の俣野川発電所では、設備の老朽化に対応するため去年6月から工事が始まり、ことし2月からは発電を止めて作業が進められていました。
7月10日にすべての工事が終了し、発電が再開したことを受けて、地下およそ80メートルにある発電所の内部が報道陣に公開されました。
このうち発電した電気を送電所に送る直径およそ12センチのケーブルの内部には、交換前は絶縁体として油が流れていましたが、新たなケーブルには火災が発生するのを防ぐために、プラスチック製の絶縁体が使われているということです。
俣野川発電所は、高さおよそ15メートルの発電機4基で、1時間で120万キロワットを発電していて、7時間稼働した場合には、鳥取県全体の一日の電力の使用量のおよそ9割をまかなうことができるということです。
中国電力米子水力電気課の長尾浩二課長は「今後もメンテナンスをしっかりと行って、地域のエネルギーの地産地消の要となるように活用していきたい」と話していました。