カメムシ大量発生で生産者JAが会議 農薬の回数増を周知へ

果物に被害を与える「カメムシ」が県内で大量発生するなか、16日、鳥取県中部の果物の生産者やJAの担当者が対策を話し合う会議を開き、農薬をまく回数を増やすよう生産者に周知することを決めました。

鳥取県病害虫防除所によりますと県内では「ツヤアオカメムシ」や「チャバネアオカメムシ」など、梨などの果実を吸って実を変形させてしまうカメムシが大量発生していて、4月から6月にかけて行った調査では、多い種類では平年の34倍ほどに上っています。
こうした中、カメムシへの対策を協議する会議が倉吉市で開かれ、県中部の梨・ブドウそれに柿の生産者の代表や県の担当者など10人あまりが参加しました。
この中で県の担当者は、7月以降も高温が続き、カメムシの活動が活発になりやすいことが予想されるとして、7月10日にことし2度目の注意報を出したことを説明しました。
このあと会議では今後の対策を協議し、ことしは農薬をまく回数を最大で通常の1.5倍ほどに増やすよう生産者に周知することを決めました。
湯梨浜町や北栄町の梨の生産者で作る、JA鳥取中央東郷果実部の山田均指導会長は「すでに被害が出ているし、7月下旬から収穫期に向かうとさらなる被害が心配されるので、通常の防除に加えて追加防除をしながら万全の対策をしたい」と話していました。