教員採用試験合格の半数以上が採用辞退 鳥取県

全国的に教員が不足する中、鳥取県が去年実施した教員採用試験で、合格した人の半数以上が採用を辞退していたことが分かりました。

鳥取県教育委員会によりますと、去年実施した公立の小中高校・特別支援学校の教員採用試験で、採用予定数合わせて270人に対し、1378人が応募し、327人が合格しました。
しかし教育委員会が実際に採用できたのは、補欠合格者を含めて161人にとどまり半数以上の174人が採用を辞退したということです。
採用者が採用予定数を割り込むのは3年連続です。
中でも採用予定数が150人と最も多い小学校教諭は、590人が志願して筆記試験の一次試験で381人が合格したものの、このうち3分の1の125人が面接の二次試験を欠席しました。
二次試験を受験して合格した203人のうち実際に採用できたのは74人とわずか36%にとどまったということです。
鳥取県教育委員会は、全国的に教員の数が不足していて特に県外からの応募者の辞退が多いとしたうえで、ことし9月ごろ、最終合格者を対象にした相談会を関西で複数回開いて、県内の学校で教員になるイメージを持ってもらい、採用辞退者を減らしたいとしています。