日野町ふるさと納税返礼品 “JR根雨駅の一日駅員体験”

特急「やくも」の新型車両が停車する日野町のJR根雨駅で、ふるさと納税の返礼品として、町に寄付した人が駅員業務を体験しました。

一日駅員体験は、日野町とJR西日本が、ふるさと納税の返礼品として初めて企画し、26日、町に10万円を寄付した東京の矢中淳さんが、根雨駅の一日駅員に任命されました。
駅員の制服を着た矢中さんは、駅長から大正11年に開業した駅の歴史が100年以上あると説明を受けたり、特急「やくも」が出発する際に出す合図の方法を教わったりしました。
そして「やくも」の到着が近づくと、駅舎のマイクを使って、「まもなく乗り場に岡山行きが8両編成でまいります」などとアナウンスしました。
列車が到着すると、信号と客の安全などを確認し、出発する時間になると右手を高くあげて合図を出しました。
矢中さんは、関東地方で私鉄の運転士の仕事をしていて、山陰を80回ほど訪れたことがありますが、日野町を訪れたのは初めてだということです。
矢中さんは「駅員の仕事は久しぶりで、緊張しました。山陰は人が優しくて食べ物がおいしく、心が落ち着くので移住を検討しています。これから鳥取もいろいろ見て勉強したいと思います」と話していました。
JR根雨駅の和田隆駅長は「矢中さんは笑顔が良いので、うちの駅員にスカウトしたいくらいだ。これからも鉄道に関するいろいろな楽しみを提案していきたい」と話していました。