国の重要文化財「大神山神社奥宮」修理を中学生が見学 大山町

国の重要文化財に指定されている大山町の「大神山神社奥宮」を、地元の中学生たちが訪れ、およそ30年ぶりに行われている大規模な修理を見学しました。

中国地方最高峰の大山の中腹にある「大神山神社奥宮」は、江戸時代の後期に建てられ、国の重要文化財に指定されていますが、風雨で傷んだためクラウドファンディングで集めた資金も活用して、およそ30年ぶりに大がかりな修理が行われています。
こうしたなか17日、地元の大山中学校の2年生45人が作業の様子を見学しました。
中学生たちは屋根のふき替えをしている現場で職人たちが「こけら」と呼ばれる杉の板を、金づちで手際よく屋根に打ちつけていく様子を見学しました。
このあと生徒たちは、この作業を模擬体験し「こけら」の板を竹でできた釘で打ちつけ、きれいに板を固定できると友だちと喜んでいました。
見学した生徒は、「職人さんが釘を素早く打つ様子を見たのは良い体験でした。地元の偉大な神社に、もっといろいろな人が来てほしい」と話していました。
大神山神社の権禰宜 相見拓紀さんは「生徒たちが文化財を昔のままに修理して残すことを学び、地域の文化財について、ほかの人に教えられるようになってほしい」と話していました。
現在行われている修理作業は、ことし10月上旬までに完了する予定だということです。