琴浦町 自殺防止対策に取り組む東京のNPO法人と連携協定

琴浦町は、自殺防止対策に取り組んでいる東京のNPO法人と連携協定を結び、NPOに相談した町民が電話やSNSに続く対応を求めた場合、町が生活面や経済面の支援にあたることになりました。

琴浦町役場では13日に、田邉正博副町長と教育長が、自殺防止対策に取り組んでいる東京のNPO法人「ライフリンク」の根岸親副代表と握手を交わして連携協定を結びました。
協定により、NPOに相談した町民が電話やSNSに続く対応を求めた場合、NPOが情報を提供し、琴浦町が経済面や生活面の支援を行うということです。
町では協定を結ぶことで、町役場に来て助けを求めるより相談しやすくなるほか、年間およそ10万件の相談を受けているNPOに、職員向けの研修を開いてもらうことで、相談対応のレベルも向上できると見込んでいます。
ライフリンクの根岸副代表は「無理に相談を勧めることはしないし、町に引き継ぐときも本人の同意をとるので、相談することに不安があるとは思うが、まずは思いを伝えてほしい」と話していました。
また琴浦町の田邉副町長は「町民は役場に知っている職員がいて、相談しづらいという心情もあると思う。匿名を保ったまま相談し、役場にもつながる仕組みは町の強みになる」と話していました。