国の登録有形文化財 摩尼寺本堂の柱に落書き 鳥取

鳥取市にある国の登録有形文化財の摩尼寺の本堂の柱に、黒色のペンで書かれたとみられる落書きが見つかりました。

5月31日、鳥取市の摩尼寺の住職が本堂に掲示板を設置していたところ、柱に落書きされているのを見つけました。
落書きは縦15センチほどの大きさで、男性とみられる人物の名前が2人分、黒色のペンで書かれています。
落書きが見つかった柱の近くには、参拝した人が護摩木に願い事を書くときに使う油性ペンが置かれていて、寺の住職はこのペンを使ったのではないかと話しています。
摩尼寺の本堂は、江戸時代末期の1860年に再建された木造建築で、2014年に国の登録有形文化財に登録され、ふだんは法要や護摩炊きなどで使われているということです。
本堂には、午前9時半から午後4時半までは参拝者が自由に立ち入ることができ、境内に防犯カメラはないということです。
寺では今後、落書きされた柱の表面を修復することにしています。
住職の居川敬信さんは「何百年とこの建物に落書きはなかった。腹立たしく、悲しい気持ちです。寺のものではあるが、鳥取のみなさんのものでもあると思ってますので、こういうことをするのはやめていただきたい」と話していました。