米子 淀江町の産業廃棄物最終処分場 設置許可を県に申請

米子市淀江町に産業廃棄物の、最終処分場の建設を計画している第三セクター「県環境管理事業センター」は31日、法律に基づく処分場の設置許可を鳥取県に申請しました。

県などが出資する第三セクターの県環境管理事業センターの岡本康宏理事長は、31日に県庁を訪れ、県地域社会振興部の盛田聖一部長に対し、廃棄物処理法に基づき、米子市淀江町に処分場の設置許可を求める申請書を手渡しました。
これを受けて県では、米子市長や周辺住民などの意見を参考にするとともに、独自に環境への影響を評価する専門家会議を設置して審査することにしています。
県内では最終処分場がない状態が長年にわたり続いていて、県環境管理事業センターでは、1994年に設立されて以降候補地の選定を進めていましたが、地元からの反対もあって難航していました。
こうしたなか31日、設置許可の申請によって最終処分場をめぐる問題は県が設置の是非を判断する新たなの段階に入ることになりました。
県環境管理事業センターの岡本康宏理事長は「計画の申請まで長い期間がかかったが、万全を期して安全対策や雨の対策をとっている。理解いただけない人にも、ていねいに対応していきたい」と話していました。
県地域社会振興部の盛田聖一部長は「安全な施設であることが一番で、ていねいに厳格に審査したい。住民に反対の意見もあり、事業者はていねいに対応してほしい」と話していました。

最終処分場の建設に反対している市民グループ代表の山根一典さんは「大山からの地下水が流れる、水がきれいな淀江町に処分場を建設し、汚染された水が地下に漏れたら大変なことになる。地震や自然現象によって地下に漏れることが不安だ。将来にわたって、建設してはいけない場所だと県に訴えたい」と話しています。