特殊な花火でクマ追い払う方法を自治体職員が学ぶ 鳥取

全国でクマの被害が相次ぐ中、特殊な花火を使ってクマを追い払う方法を、自治体の職員が学ぶ研修会が鳥取市で開かれました。

研修会はツキノワグマの出没が増える時期にあわせて鳥取県が開き、各自治体の担当職員など24人が参加しました。
参加者はクマ対策に詳しい専門家から、集落近くに出没したクマを山に追い払うための特殊な花火の使い方について講習を受け、安全を確保するためクマから50メートル以上離れて使うことや、クマの居場所がわからない状況で、やみくもに使わないことなどについて説明を受けました。
そのあと裏山に移動し、大きな爆発音がなる花火を実際に使った実地研修を行い、手で投げるタイプと、手に持ちながら空に向けて発射するタイプの2種類の花火の使い方を確認していました。
県によりますと、県内ではクマの目撃情報がことしに入ってから15件寄せられていて、人への被害はここ3年間はありませんが、2010年以降、クマに襲われて10人がけがをし1人が死亡しています。
鳥取県自然共生課の識奥学課長補佐は「これからクマの活動が活発になってくる。今回学んだことを生かして、人への被害の防止にしっかり取り組んでほしい」と話していました。