鳥取空港に最新の化学消防車 航空機の火災事故などに対応

航空機の火災事故などに対応できる最新の化学消防車が鳥取市の鳥取空港に配備され、報道各社に公開されました。

新たに配備されたのは、全長およそ12メートルのオーストリア製の化学消防車で、1万リットルあまりの水と、650リットルの消火剤を積むことができます。
23日、鳥取空港の消防隊員が新しい車両を使って放水を実演しました。
この化学消防車は、およそ30秒で時速80キロまで加速することができ、運転席のリモコンで操作して、およそ80メートル先まで消火剤を混ぜて放水することができます。
また風の影響で放水の軌道が曲がってしまっても対応できるように、車を移動させながら放水することができ、以前の車両よりも小回りが利く操作性が特長だということです。
鳥取空港には化学消防車が3台配備されていて、このうち最も古かった20年前に配備された車両の部品の調達が難しくなったため、県が1億4000万円あまりをかけて5月18日に新しい車両を配備したということです。
鳥取空港ビルの川本良則専務は「最新鋭の車両を入れたことで、万が一の際の消防能力の向上が期待できる。乗客の安心につながってほしい」と話していました。