二十世紀梨 樹齢121年の“親木”の実に袋かけ 鳥取

鳥取県特産の「二十世紀梨」が、県内で広まるきっかけになったとされる鳥取市の樹齢121年の親木の実に、傷から守るための袋をかける作業が行われました。

鳥取県特産の二十世紀梨は明治37年に千葉県から持ち込まれた10本の親木から枝分けをして県内各地で栽培が始まったとされていて、このうち3本が鳥取市の「とっとり出合いの森」に保存されています。
9日、倉吉市にある「鳥取二十世紀梨記念館」や地元の住民グループのメンバーなどおよそ10人が、親木の実に傷がつかないよう袋をかける作業を行いました。
参加者たちは、直径1センチから2センチほどに育ったおよそ600個の小さな実に、雨にも耐えられるようロウをしみこませた紙の袋を、一つ一つすきまができないように丁寧にかぶせていきました。
親木の実はことし9月ごろに収穫され、鳥取二十世紀梨記念館で販売されるということです。
参加した鳥取市の80代の男性は「毎年参加していて、ことしは良い実がなっているように思う。長生きしている木なのでおいしい梨ができてほしい」と話していました。