公立鳥取環境大 企業の「SDGs」に協力し課題解決目指す

公立鳥取環境大学の学生が、持続可能な開発目標=「SDGs」の実現に取り組む県内企業に協力して課題解決を目指そうという催しが8日、鳥取市で開かれました。

この催しは、県と公立鳥取環境大学、それに鳥取商工会議所が、国連の持続可能な開発目標=「SDGs」の実現を目指そうと今年度、新たに立ち上げたプロジェクトの一環として開きました。
鳥取市の会場には、企業と大学の関係者などおよそ80人が出席し、県内6つの企業と団体が脱炭素や資源循環などの取り組みについて抱える課題を紹介しました。
このうち米子市の建設会社の担当者は、2030年に、排出する温室効果ガスの量を半分にするため、工事現場などから出る二酸化炭素の排出量を算出できるようにしたいと説明しました。
これに対し学生は、重機で使う軽油やガソリンの量などをもとに、排出する二酸化炭素の量を割り出せるようにしたいと研究の方向性を示しました。
学生は今後、研究成果を企業に伝え、1年かけて連携しながらそれぞれの課題の解決を目指すことにしています。
プロジェクトに参加する大学4年の学生は「課題の解決は難しい部分もあるが、これまで学んできたことを企業の現場で生かしたい」と話していました。