県 津波より細かく把握 水位計増設や赤外線監視カメラ導入へ

ことし1月の能登半島地震を受けて、鳥取県は、津波の状況をより細かく把握するため、河口の水位計を増やすとともに、夜間でも見やすくするため、赤外線監視カメラを導入することになりました。

1月に発生した能登半島地震では、広い範囲で津波が観測され、鳥取県内では境港市で60センチ、岩美町で20センチの津波を観測しました。
これを受けて鳥取県は、津波や海面の状況をより細かく把握できるようにシステムを強化することになりました。
具体的には、米子市の佐陀川の河口に新たに水位計を設置します。
また、すでに設置されている岩美町の蒲生川と、湯梨浜町の橋津川の2つの水位計については、データが送られる間隔を現在の10分から30秒へと大幅に短縮します。
また河口に設置されている監視カメラは、夜間でも見やすいように赤外線方式に改め、画像を県のホームページで公開します。
会見で平井知事は「太平洋側に比べて日本海側の津波の観測体制は手薄で、国に対策を求めているが、県としても取り組んでいかないといけない」と述べ、ことし中に対策を完了させる考えを示しました。