県の災害派遣福祉チーム報告会 “時期によって支援異なる”

能登半島地震の被災地に派遣され、避難所で高齢者などの支援にあたった社会福祉士が報告会を行い、派遣される時期によって求められる支援が異なっていたと説明しました。

県の災害派遣福祉チーム「DWAT」は、能登半島地震を受けて、ことし1月から3月にかけて石川県に派遣されました。
24日、このうち1月と3月にそれぞれ6日間の日程で派遣された社会福祉士2人が、およそ140人の社会福祉士や介護福祉士などに向けて報告会を行いました。
このうち1月に派遣された社会福祉士は、次の避難先が決まるまでの一時的な避難所で対応にあたり、限られた時間の中で、高齢者や障害者の健康状態を正確に把握して次の避難先に引き継ぐことが難しかったと述べました。
また3月に派遣された社会福祉士は、全国から応援チームが入り避難者の疲れが増していたため、引き継ぎをしっかり読み込んだうえで、最小限の聞き取りで、的確に体調を把握することが重要だったと振り返りました。
社会福祉士は「いろいろな場面を想定し、日頃から訓練や専門分野以外のことも勉強するなど、備えることに意味があると感じた」と話していました。
参加した看護師の女性は「職場にも『DWATで活動したい』という人が多くいたので、チームの輪を広めていくことが大事だと思う」と話していました。